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突然ですが、あなたは「庇い」という仕様を理解していますか?私はあまり理解できてませんでした。意外と庇いについての記事って多くないんですよね。
ということで、今回は「庇い」現象の基本と実践への知識活用をまとめておきます。
2021/03/02 初版。
2023/02/17 参照ページ及び狙われ率計算式、実例の庇い発生率を最新の情報に修正。
【目次】
1. 庇いって何?
2. 庇い発生率と狙われ率
2.1. 庇い発生率
2.2. 狙われ率
3. 庇いを剥ぐことの重要性
4. 庇いを剥がしきるために
4.1. 割合ダメージによる削り
4.2. 強力な打撃の重要性
5. まとめ
1. 庇いって何?
運営鎮守府のツイートによると、「随伴艦が稀に旗艦への攻撃の盾となる挙動」です。
システム的には、次のように説明できます。
被弾艦が置き換わるだけなので、「盾になる」といっても必中ではありません。
どちらかというと「旗艦の攻撃を随伴艦が引き付ける」というイメージでしょう。
また、仕様として以下のようなものが存在します。
水上艦は水上艦にしか庇われない、潜水艦は潜水艦にしか庇われない
陸上型深海棲艦が旗艦の場合は庇われない 動かないんだから当然といえば当然である
また、庇い発生時には旗艦部分にバリアのようなエフェクトが表示されます。
2. 庇い発生率と狙われ率
2.1. 庇い発生率
攻略wiki > 攻撃対象の選択 によると、通常艦隊における庇い発生率は以下の通りとされています。
単縦陣: 45%
複縦陣・梯形陣・単横陣: 60%
輪形陣・警戒陣: 75%
これは、「被弾艦に旗艦が選択された場合、そのうちどれだけの割合で庇われるか」を表しています。
単縦陣は特に庇われにくく、輪形陣は特に庇われやすく、他はその中間ぐらいということですね。
なお警戒陣については、主力艦選択時のタゲ再抽選があるので、本記事では考えないものとします。
ここで重要なポイントは、上述の下線部です。
この部分は、「被弾艦に旗艦が選択される確率が同じならば、庇い発生率は陣形によってだけ決まり、その確率は小破未満の随伴艦が何隻だろうと変わらない」ということを意味しています。
2.2. 狙われ率
以下の記述では、
艦隊は全て水上艦であり、小破未満ならば旗艦を庇うことができる
そもそも庇い非考慮時に各艦が被弾艦に選ばれる確率は同様に確からしい
ものとして考えていきます。
それぞれの状況において、各艦の狙われる確率は下表のようになります。
なお、それぞれの文字は
n: 艦隊の隻数
m: 庇いに参加できる随伴の数
p: 庇い発生率(0≦p≦1)
を表しています。

3. 庇いを剥ぐことの重要性
ここからは実践編、庇いを剥ぐことの重要性についてです。
なお、随伴艦が庇いの被弾艦に選出されないように小破以上の状態にすることを、「庇いを剥ぐ / 剥がす」と表現することにします。
イベント最終海域など旗艦スナイプが求められる海域において、庇いを剥げるかということは非常に重要です。庇いの可能性が残っていると、「せっかく旗艦を一撃圏内まで削って強攻撃が狙ったのに無傷の随伴に庇われて撃破できなかった」という悲しいことが起きてしまうからですね。
では、実際に庇いを剥ぐことの有効性を数字で見てみましょう。
検証によれば、第四警戒航行序列の庇い発生率は60%なので、これを基に計算します。
[例] 2020年冬イベント E4-3甲 ラスダン

ボス第一艦隊は実質オール姫級という超重量編成。はっきり言って異常だ
旗艦の深海竹棲姫は装甲365、随伴も全艦が装甲250以上の超高装甲艦で構成されており、高耐久も相まって昼戦で随伴を撃沈に持っていくことが困難で、スナイプが当たり前の難易度でした。
私はこのあと乙作戦に下げました
さて、上の画像は
1枚目: 随伴艦撃破数0、庇い発生可能性なしの6択スナイプ
2枚目: 随伴艦撃破数2、庇い発生可能性ありの4択スナイプ
のスクリーンショットです。
また、右側の表は、2.2. に示した式によって求まる狙われ率です。
なお小数点以下第3位を四捨五入した値を表示しています。
1枚目の6択スナイプでは、択数は多いですが、旗艦が庇われることがないため、ボススナイプ率は単純に6分の1で16.67%になります。
2枚目の4択スナイプでは、一見択数が少ないので旗艦撃破率が高そうに見えますが、4分の1で旗艦を狙い、かつ庇われないことも条件となるので、スナイプ率は10.00%と1枚目よりも低くなります。
このように、庇いを剥ぐことが敵の数そのものを減らすことよりも有効となる場合も存在しえます。
そのため、庇いを剥ぐことは高難度海域を攻略するうえで強く意識すべきことだといえます。
なお、これは一発のスナイプに絞って考えた場合の話です。
当然ではありますが、敵艦を沈めればその攻撃ターンがなくなってこちらの手数が守られるので、撃沈の果たす意義は非常に大きいです。トドメ要員が多い場合はその方が有効だと考えられます。
4. 庇いを剥がしきるために
今回は仮想敵として、イベント最深部御用達になりつつある戦艦水鬼改(甲個体 / 耐久800 / 装甲285)を用います。次イベから出禁で頼む

4.1. 割合ダメージによる削り
これだけ硬い艦になると、生半可な攻撃では装甲を抜くことすらできません。
装甲を抜けなかった(攻撃力が防御力を下回った)場合には、ダメージは割合ダメージ(カスダメ)となります。正確には被弾時耐久値に基づく乱数と小数切り捨て処理によって求まりますが、今回想定する小破未満の戦艦水鬼改は耐久が高いので、これを簡略化して
被弾後最低耐久 = 現在耐久 x 0.86(耐久-14%)
被弾後最大耐久 = 現在耐久 x 0.94(耐久-6%)
とみなします。
耐久max時点から小破に持っていくまでの必要カスダメ数を x 発とすると、

より、1.91発から4.65発のカスダメで小破に持っていけるとわかります。
特に、耐久減少期待割合を10%としたときは約2.73発のカスダメが必要とわかります。
連合艦隊同士の戦闘で閉幕雷撃6本を敵随伴に刺せればこれだけでカスダメ6発なので、庇いを剝ぐという観点から見ても無視できないものとなります。また、そのような状況に持っていくために、連合第二艦隊にとっての脅威である敵第二を開幕や砲撃でできるだけ処理することが非常に重要であるといえるでしょう。
4.2. 強力な打撃の重要性
前項で割合ダメージの手数を増やすことの重要性を挙げました。検討の通り、割合ダメージは庇いを剥ぐという点で見ると役割のひとつと数えることすらできるでしょう。
しかし、こちらの攻撃の最大回数は限られています。
連合艦隊戦で敵第一艦隊に攻撃を与えられる機会は、①全滅して手数になりにくい基地航空隊、②基地同様機会が確実でない航空戦、③戦果のブレが激しい支援艦隊、④本数の限られる開幕雷撃、⑤第一艦隊の砲撃最大12回、⑥第二艦隊の雷撃最大6回 です。
4.1. で検討した「庇いを剥ぐための手数」を2.73発としてきわめて単純に考えても、随伴5隻の庇いを割合ダメージだけですべて剥ぐには10手以上が必要であることは明らかです。
そこで、敵の装甲をしっかり貫く「強力な打撃」が重要になってきます。
なお、以下の攻撃力の計算には 作戦室 Jervis OR を利用しました。
[例1. 特殊砲撃]

敵に痛打を与えるのに有効な方法として、長門陸奥などの特殊砲撃があります。
上の画像は、旗艦長門改二 / 二番艦陸奥改二 による特殊砲撃(一斉射)を行った場合のダメージです。
なお交戦形態は同航戦、自軍は空母機動部隊を想定しています。
通常時ダメージは203~373。確定で小破に持っていくことができます。
また、クリティカルを運よく2回当てれば撃沈が可能なほどの威力を持っています。
[例2. 特効艦]

イベント海域における特効艦も、特殊砲撃と同様に痛打を与えるのに有効です。
画像は、空母機動部隊の同航戦、Saratoga Mk.II mod.2 にキャップ後1.5倍の特効補正がついている状況を想定したものです。クリティカル時の艦載機熟練度補正を最大限受けるために、攻撃機マシマシの構成になっています。3. に書いた2020年冬イベントE4-3ではこのような戦術が有効で、空母主体の艦隊で出撃するイベントでは今後もこのような戦術が考慮に入れられるのではないかと思います。
通常ダメージでは割合となってしまう可能性もありますが、クリティカルを引けば確実に小破にでき、ほとんどの場合は一発中破相当のダメージを与えることができます。
イベント中盤以降に海域最深部で追加される友軍艦隊でも、特効艦が編成されていたり、特定の旗艦などによるバフ効果(例: 2020年冬イベントE4-3での迅鯨旗艦→潜水艦への1.69倍バフ補正)があったりすれば、それも同様に強力な打撃となりえます。
なお、どの攻撃がもっとも優れているかなどは海域や装備の状況によって異なり、本題からも若干逸れてしまうのでここでは議論しないものとします。
庇いを剥がす、という観点で見ると、以上のような「強力な打撃」つまり一発で小破以上に持っていける攻撃は割合ダメージ3発分程度に相当することがわかります。また、これらの攻撃は多くの場合旗艦にも有効ですし、重巡ネ級改(耐久390 / 装甲255)クラスの敵であればワンパン撃破が見えてくるなど、非常に大きな意味を持っています。
5. まとめ
随伴艦の「庇い」について、重要な点をまとめると以下の通りとなります。
【庇いシステムの理解】
・庇いシステムとは、旗艦に飛ぶはずの攻撃を随伴艦が代わりに受けるものである
・庇い発生率は陣形に依存し、単縦陣が最も庇われにくく、輪形陣が最も庇われやすい
・庇い発生率は小破未満の随伴艦が何隻かに関係なく一定である
【庇いを剥ぐこと】
・庇いを剥ぐことは、ボススナイプ率を上げるうえで極めて重要である
・割合ダメージも庇いを剥ぐという点で有効なので、手数を多く維持するように心がけたい
・敵装甲を貫くような大ダメージは、随伴艦の庇いを剥ぐという観点からも有効である
以上で「庇い」システムのざっくりとした理解のための内容はおしまいです。
次のイベントで必殺の一打が旗艦に吸い込まれることとそもそも択数の多いスナイプを強いられる海域が実装されないことを願って結びといたします。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
記事へのご意見やご要望はマシュマロで受け付けています。
突然ですが、あなたは「庇い」という仕様を理解していますか?
ということで、今回は「庇い」現象の基本と実践への知識活用をまとめておきます。
2021/03/02 初版。
2023/02/17 参照ページ及び狙われ率計算式、実例の庇い発生率を最新の情報に修正。
【目次】
1. 庇いって何?
2. 庇い発生率と狙われ率
2.1. 庇い発生率
2.2. 狙われ率
3. 庇いを剥ぐことの重要性
4. 庇いを剥がしきるために
4.1. 割合ダメージによる削り
4.2. 強力な打撃の重要性
5. まとめ
1. 庇いって何?
運営鎮守府のツイートによると、「随伴艦が稀に旗艦への攻撃の盾となる挙動」です。
システム的には、次のように説明できます。
攻撃対象に旗艦が選択されたとき、小破未満の随伴艦が代わりに攻撃被弾艦になる仕様
被弾艦が置き換わるだけなので、「盾になる」といっても必中ではありません。
どちらかというと「旗艦の攻撃を随伴艦が引き付ける」というイメージでしょう。
また、仕様として以下のようなものが存在します。
水上艦は水上艦にしか庇われない、潜水艦は潜水艦にしか庇われない
陸上型深海棲艦が旗艦の場合は庇われない 動かないんだから当然といえば当然である
また、庇い発生時には旗艦部分にバリアのようなエフェクトが表示されます。
庇い発生時のエフェクト
2. 庇い発生率と狙われ率
2.1. 庇い発生率
攻略wiki > 攻撃対象の選択 によると、通常艦隊における庇い発生率は以下の通りとされています。
単縦陣: 45%
複縦陣・梯形陣・単横陣: 60%
輪形陣・警戒陣: 75%
これは、「被弾艦に旗艦が選択された場合、そのうちどれだけの割合で庇われるか」を表しています。
単縦陣は特に庇われにくく、輪形陣は特に庇われやすく、他はその中間ぐらいということですね。
なお警戒陣については、主力艦選択時のタゲ再抽選があるので、本記事では考えないものとします。
ここで重要なポイントは、上述の下線部です。
この部分は、「被弾艦に旗艦が選択される確率が同じならば、庇い発生率は陣形によってだけ決まり、その確率は小破未満の随伴艦が何隻だろうと変わらない」ということを意味しています。
2.2. 狙われ率
以下の記述では、
艦隊は全て水上艦であり、小破未満ならば旗艦を庇うことができる
そもそも庇い非考慮時に各艦が被弾艦に選ばれる確率は同様に確からしい
ものとして考えていきます。
それぞれの状況において、各艦の狙われる確率は下表のようになります。
なお、それぞれの文字は
n: 艦隊の隻数
m: 庇いに参加できる随伴の数
p: 庇い発生率(0≦p≦1)
を表しています。

3. 庇いを剥ぐことの重要性
ここからは実践編、庇いを剥ぐことの重要性についてです。
なお、随伴艦が庇いの被弾艦に選出されないように小破以上の状態にすることを、「庇いを剥ぐ / 剥がす」と表現することにします。
イベント最終海域など旗艦スナイプが求められる海域において、庇いを剥げるかということは非常に重要です。庇いの可能性が残っていると、「せっかく旗艦を一撃圏内まで削って強攻撃が狙ったのに無傷の随伴に庇われて撃破できなかった」という悲しいことが起きてしまうからですね。
では、実際に庇いを剥ぐことの有効性を数字で見てみましょう。
検証によれば、第四警戒航行序列の庇い発生率は60%なので、これを基に計算します。
[例] 2020年冬イベント E4-3甲 ラスダン

ボス第一艦隊は実質オール姫級という超重量編成。はっきり言って異常だ
旗艦の深海竹棲姫は装甲365、随伴も全艦が装甲250以上の超高装甲艦で構成されており、高耐久も相まって昼戦で随伴を撃沈に持っていくことが困難で、スナイプが当たり前の難易度でした。
さて、上の画像は
1枚目: 随伴艦撃破数0、庇い発生可能性なしの6択スナイプ
2枚目: 随伴艦撃破数2、庇い発生可能性ありの4択スナイプ
のスクリーンショットです。
また、右側の表は、2.2. に示した式によって求まる狙われ率です。
なお小数点以下第3位を四捨五入した値を表示しています。
1枚目の6択スナイプでは、択数は多いですが、旗艦が庇われることがないため、ボススナイプ率は単純に6分の1で16.67%になります。
2枚目の4択スナイプでは、一見択数が少ないので旗艦撃破率が高そうに見えますが、4分の1で旗艦を狙い、かつ庇われないことも条件となるので、スナイプ率は10.00%と1枚目よりも低くなります。
このように、庇いを剥ぐことが敵の数そのものを減らすことよりも有効となる場合も存在しえます。
そのため、庇いを剥ぐことは高難度海域を攻略するうえで強く意識すべきことだといえます。
なお、これは一発のスナイプに絞って考えた場合の話です。
当然ではありますが、敵艦を沈めればその攻撃ターンがなくなってこちらの手数が守られるので、撃沈の果たす意義は非常に大きいです。トドメ要員が多い場合はその方が有効だと考えられます。
4. 庇いを剥がしきるために
今回は仮想敵として、イベント最深部御用達になりつつある戦艦水鬼改(甲個体 / 耐久800 / 装甲285)を用います。次イベから出禁で頼む

4.1. 割合ダメージによる削り
これだけ硬い艦になると、生半可な攻撃では装甲を抜くことすらできません。
装甲を抜けなかった(攻撃力が防御力を下回った)場合には、ダメージは割合ダメージ(カスダメ)となります。正確には被弾時耐久値に基づく乱数と小数切り捨て処理によって求まりますが、今回想定する小破未満の戦艦水鬼改は耐久が高いので、これを簡略化して
被弾後最低耐久 = 現在耐久 x 0.86(耐久-14%)
被弾後最大耐久 = 現在耐久 x 0.94(耐久-6%)
とみなします。
耐久max時点から小破に持っていくまでの必要カスダメ数を x 発とすると、

より、1.91発から4.65発のカスダメで小破に持っていけるとわかります。
特に、耐久減少期待割合を10%としたときは約2.73発のカスダメが必要とわかります。
連合艦隊同士の戦闘で閉幕雷撃6本を敵随伴に刺せればこれだけでカスダメ6発なので、庇いを剝ぐという観点から見ても無視できないものとなります。また、そのような状況に持っていくために、連合第二艦隊にとっての脅威である敵第二を開幕や砲撃でできるだけ処理することが非常に重要であるといえるでしょう。
4.2. 強力な打撃の重要性
前項で割合ダメージの手数を増やすことの重要性を挙げました。検討の通り、割合ダメージは庇いを剥ぐという点で見ると役割のひとつと数えることすらできるでしょう。
しかし、こちらの攻撃の最大回数は限られています。
連合艦隊戦で敵第一艦隊に攻撃を与えられる機会は、①全滅して手数になりにくい基地航空隊、②基地同様機会が確実でない航空戦、③戦果のブレが激しい支援艦隊、④本数の限られる開幕雷撃、⑤第一艦隊の砲撃最大12回、⑥第二艦隊の雷撃最大6回 です。
4.1. で検討した「庇いを剥ぐための手数」を2.73発としてきわめて単純に考えても、随伴5隻の庇いを割合ダメージだけですべて剥ぐには10手以上が必要であることは明らかです。
そこで、敵の装甲をしっかり貫く「強力な打撃」が重要になってきます。
なお、以下の攻撃力の計算には 作戦室 Jervis OR を利用しました。
[例1. 特殊砲撃]

敵に痛打を与えるのに有効な方法として、長門陸奥などの特殊砲撃があります。
上の画像は、旗艦長門改二 / 二番艦陸奥改二 による特殊砲撃(一斉射)を行った場合のダメージです。
なお交戦形態は同航戦、自軍は空母機動部隊を想定しています。
通常時ダメージは203~373。確定で小破に持っていくことができます。
また、クリティカルを運よく2回当てれば撃沈が可能なほどの威力を持っています。
[例2. 特効艦]

イベント海域における特効艦も、特殊砲撃と同様に痛打を与えるのに有効です。
画像は、空母機動部隊の同航戦、Saratoga Mk.II mod.2 にキャップ後1.5倍の特効補正がついている状況を想定したものです。クリティカル時の艦載機熟練度補正を最大限受けるために、攻撃機マシマシの構成になっています。3. に書いた2020年冬イベントE4-3ではこのような戦術が有効で、空母主体の艦隊で出撃するイベントでは今後もこのような戦術が考慮に入れられるのではないかと思います。
通常ダメージでは割合となってしまう可能性もありますが、クリティカルを引けば確実に小破にでき、ほとんどの場合は一発中破相当のダメージを与えることができます。
イベント中盤以降に海域最深部で追加される友軍艦隊でも、特効艦が編成されていたり、特定の旗艦などによるバフ効果(例: 2020年冬イベントE4-3での迅鯨旗艦→潜水艦への1.69倍バフ補正)があったりすれば、それも同様に強力な打撃となりえます。
なお、どの攻撃がもっとも優れているかなどは海域や装備の状況によって異なり、本題からも若干逸れてしまうのでここでは議論しないものとします。
庇いを剥がす、という観点で見ると、以上のような「強力な打撃」つまり一発で小破以上に持っていける攻撃は割合ダメージ3発分程度に相当することがわかります。また、これらの攻撃は多くの場合旗艦にも有効ですし、重巡ネ級改(耐久390 / 装甲255)クラスの敵であればワンパン撃破が見えてくるなど、非常に大きな意味を持っています。
5. まとめ
随伴艦の「庇い」について、重要な点をまとめると以下の通りとなります。
【庇いシステムの理解】
・庇いシステムとは、旗艦に飛ぶはずの攻撃を随伴艦が代わりに受けるものである
・庇い発生率は陣形に依存し、単縦陣が最も庇われにくく、輪形陣が最も庇われやすい
・庇い発生率は小破未満の随伴艦が何隻かに関係なく一定である
【庇いを剥ぐこと】
・庇いを剥ぐことは、ボススナイプ率を上げるうえで極めて重要である
・割合ダメージも庇いを剥ぐという点で有効なので、手数を多く維持するように心がけたい
・敵装甲を貫くような大ダメージは、随伴艦の庇いを剥ぐという観点からも有効である
以上で「庇い」システムのざっくりとした理解のための内容はおしまいです。
次のイベントで必殺の一打が旗艦に吸い込まれること
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。