綾敷と綴る艦隊手記

ちょっと考えたことなどを書き留めておく場所です。

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2025年2月8日に開催されたリレー形式海域RTA大会、第四回るせる杯。
今回、チーム「いちご大福(熟練/お茶搭載)」で記録係を務めました。
ちょっとした感想を書いていたらXに投げるにはほんの少しだけ長くなってしまったので、ブログの方で簡単に纏めておくことにしました。





リレー形式海域RTA「るせる杯」とは

るせる杯とは、走者2~7人+記録係1人のチームを結成してリレー形式で通常海域を攻略し、その合計タイムを競う、チーム制海域RTA大会(ユーザーイベント)です。
詳しくは、大会概要および運営本部の配信をご覧ください。



チーム【いちご大福(熟練/お茶搭載)】の紹介

今回記録係として所属したチーム【いちご大福(熟練/お茶搭載)】の紹介です。
チーム紹介PVはこちら一言差し替え版の投稿を華麗に回避

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このチームの真の名は、“ロリコンパラダイス” ——

素敵な走者のみなさんはこちら!(括弧内は各配信プラットフォームへのリンクです)

なお、大会当日は、私がミラー放送を行っています。こちらも是非ご覧ください。



感想とか

まずは、主催スタッフの皆様、企画・運営本当にお疲れ様でした。
素晴らしい大会をありがとうございました!
閉会式の方も楽しみにしております!

そして、走者・記録係など、大会に関わった全ての皆様も、お疲れ様でした。

いちご大福のみんな、本当にいい走りでした。
記録係の私が言うのもほんっっっとうに烏滸がましいことではあるけれど、一年間の努力を全て見せつけるようなランだったと思います。最っっ高にかっこよかったです。
こんな最高のチームで記録係ができたのは光栄なことだと思います。
誘ってくれてありがとう!


今までと違った立ち位置から見た海域RTA大会

今まで、海域RTA大会はいち視聴者として本部ミラー枠を見に行ったり繋がりのある提督の放送を見に行ったりして楽しませてもらうのみで、チームメンバーという形で参加するのは今回が初めてでした。

チームで話し合い、そしてタイムを縮めるために努力を重ねている。これまで視聴者として大会を観戦し、過去大会の感想記事を拝読してそのことは言葉ではわかっていました。

しかし、実際にチームメンバーとして参加し、走者の姿を見てみると、大会にかける熱量、本気度というのは本当に物凄いものなのだなと実感させられました。
何か月も前から編成を練る。逸れや撤退等のリスクを天秤にかけ、数秒を切り詰めるためにどう組むか徹底的に議論する。その編成を実現するため、途方もない艦娘育成や装備改修に向き合う。ゲームアップデートが来れば、その度に新たな艦娘や装備、システムを駆使して今までの編成をよりよくできないか考え、場合によっては軌道修正する。大会優勝に向けてこのプロセスをひたすら繰り返すその姿には、ただただ尊敬の念を抱くばかりです。

それから、他の提督と艦これの(ゲームの)話に花を咲かせ、そして他の提督がどのように艦これに向き合っているかを間近で見る機会はあまり無いと思っています(これはもちろんどういったコミュニティに属すかに大きく依存するので、あくまで私感ですが)。
そういう点でも、本気で艦これに向き合い、努力を重ねている人たちと記録係という立場で関わることができたのは、私自身の提督ライフにおいても非常に大きなプラスになったなと感じています。「海域RTAなんか無理だしまぁ見て楽しめばいいかなぁ」なーんて思ってる昨年今頃の私みたいなそこの貴方。記録係から、始めてみませんか?

※なお実際、大会・チームの雰囲気等を知るうえで、感想記事は最強の存在です。私自身、大会概要に過去の参加レポートがまとまっていたのは本当に助かりました。今回も皆さんの感想記事楽しみにしております。待ってみんな投稿早くない? RTAか? RTAだわ…


記録係としての活動内容

さて、ここでは、記録係としてやっていたことを書き記しておきます。


準備期間:編成相談と検証情報の共有

準備期間は、チームメンバーの編成相談に参加し、改善案を提示したりしました。
出走経験がなくRTA的な知識(例えば演出にかかる時間を如何にカットするか)に乏しく、そういった検討の際はなかなか力を尽くすことができませんでした。しかし、RTAだろうが艦これであることに変わりはありません。攻撃力を最大化する装備構成の提案や命中計算、艦・耐久ごとの生存性の比較検討など、普段艦これをしていて得た知識や考え方というのはことRTAにおいてもしっかり役に立つものであり、そういう点で少しばかりは貢献できたと思っています。

それから、私自身、割と検証を追っていて(最近はいいね欄非公開化の影響もありちょっと追い切れないことが増えましたが)、また自分でも調査を行った経験があるので、RTA的に有用な検証情報の共有もある程度行っていました。
また、煙幕展開下の雷撃被弾率計算など、記事公開時点で有志による支援ツールを利用して考察できないような事項については、自作の計算機を用いた検討を行うこともありました。


準備期間:全体試走の記録とミラー

準備期間に行ったことはもう一つあり、それは全体試走の記録とミラーです。

これはいわば記録・ミラー係としての試走でもあります。
走者の出走・帰投タイムを記録し、後続の走者にゴーサインを出し、途切れたりないようにミラー配信を行うというのは、決して難しいことではありません。しかしながら、提督とはガバをする生きものである、ということはよく知られている通りであり[要出典][誰によって?]、記録・ミラー係もその例にもれません。帰投だけ意識してたら出走の秒数見逃した!とか、YouTubeのライブモードが勝手に切れてて10分前の追っかけをずっと映してた!なんてのは日常茶飯事です。全体試走で記録・ミラーの練習ができたのは本当によかったです。


大会当日:出走・突破時刻の記録と各走者配信のミラー

当日は、大会記録速報用のスプレッドシートに各走者の出走時刻と突破時刻を記録するのが最大の仕事です。あくまで速報値で、後ほど主催の皆さんが正確なタイムを確認するので、この記録は数秒ズレていても問題ありません。(とはいえ正確なタイムをチームメンバーと大会を見ている方々にできるだけ素早く届けたい、という気持ちでやっていました。)

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速報タイムの記入例

それと同時に、走者枠をミラーして配信を行います。これは記録係としての仕事ではなく、チーム内外の誰がやっても良いようです。大会本部は20チームを超える大規模な同時出走のミラーを行っており、枠切替の負担軽減のためにミラー枠が必要というわけです。
チームを応援してくださる方がシームレスに出走を見られるようにもなりますしね。


記録・ミラーを行うにあたって作成した攻略チャートのようなものを置いておきます。
参考になれば幸いです。

チャート:走者がX-5を突破したときの操作

  1. 前走者の【母港帰投時】の走者配信内のJST時刻を確認する
  2. 事前に開いておいた次走者の配信ページを表示する
  3. 配信が追っかけ状態になっていないか確認する(リログするのがベスト)
  4. 配信をタブ上で規定の状態で表示する
    ※YouTubeはシアターモード、ニコニコはフルスクリーン表示と決めていました
  5. 次走者に出走ゴーサインを出す
    ※VCの不具合等を考慮し、Discordの専用チャンネルへのメッセージ送信も行います
  6. 次走者の【出撃開始!! ボタン押下時】の走者配信内のJST時刻を確認する
  7. OBS(配信ソフト)上で正しくミラーされているか確認する
    ※走者の名前をミラー画面に出しているので、それの切り替えも行います
  8. るせる杯の速報用スプレッドシートに帰投・出走時刻を記載する

なお、本番でも出走時刻を見逃すことがあるので、後からタイムをすぐに見なおせるように最低でもチームメンバーの出走はタイムシフトを取っておくことをお勧めします。というか実は私は本番で見逃しガバをやっています。ありがとうタイムシフト…


大会が終わった今、思っていること

大会が終わった今(まだ閉会式はありますが)、私が思っていることは3点あります。

1点目は、チームの一員としての記録係の重要性です。
海域RTAに記録係として初めて参加して、最低限やるべきことはできたと感じています。
その一方で、優勝に後もう少しで手が届くタイムを見てしまって、私としてももうちょっと何かやれたことあったんじゃないか?という気持ちもあります。勿論途方もない努力により艦隊を強化し、その艦隊の実力を見せるというのは走者にしかできないことです。しかし、あと一秒を縮めるために、今よりも強い案を示すことはもしかしたらできたんじゃないか、あるいは艦隊強化のうえで役に立つ情報を探し、提示できたんじゃないか、そう思います。記録係もチームの一員であるということを、今更になって真剣に認識しています。

2点目は、ユーザー大会って楽しいんだなってことです。
視聴者として楽しむのももちろん楽しいのですが、実際にチームメンバーとして参加すると走者のかける熱量を直接感じられ、大会本番の時間を全力で楽しむことができるのだな、と実感しました。この辺は上でも書いた気がするのでこの辺にしておきますが。
とにかく、ユーザー大会って本当にいいものだなと思いました。
スケジュールのあう個人出走大会とか出てみたいかもってちょっと思います。

最後に、るせる杯に影響されての艦これモチベの向上です。
大会自体の盛り上がりと、大会に向けチームメンバーが本気で努力を重ねている姿を見て、こんなに艦これに向き合っている人が、艦隊強化を頑張っている人がいるんだ、と感じて、艦これのモチベーションがとてつもなく高まっています。
普段からそれなりにモチベ高い方だと思っていますが、こんなに「自分も頑張りたいな」と強く感じたのは久しぶりです。



おわりに

最初は大会の直後にXで軽~く感想を垂れ流して終わりにしようかと思っていたのですが、なんか書きたいこと書きなぐっていたらだいぶスレッドが長大になりそうな予感がしたので久々に記事にしてみました。いかがでしたか?


最後に改めて、主催の皆様、大会に関わった皆様、いちご大福のみんな、最高の大会をありがとうございました!






何かお気づきの点などありましたら、X(旧Twitter)まで。
ここまで読んでくださりありがとうございました。


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2023年秋の舞鶴リアイベ【Operation MAIZURU Expedition 2023】に参加してきました。
記憶が色褪せないうちに感想を殴り書きしておこうと思い、本記事を書きました。





初めての舞鶴 ~2022年通年コラボ~

初めて舞鶴に行ったのは、通年コラボが開催されていた去年の9月でした。
そのときは「艦これコラボも楽しみつつ、観光メインで」と思っていたのですが…。


宮津駅フブキチャン (2022)
「パネルにお手をふれないでください」

……あっ……………………


限界異常男性 (2022)
初期艦妄想限界異常独身男性

むねがくるしい……

こういう "実在感のある" パネルを見るのはこの日が初めてでした。
宮津駅で三越お出掛けmode吹雪ちゃんに会って心臓が止まってからというもの、数時間、いや数日間は吹雪ちゃんと舞鶴デートしていっぱいいちゃいちゃすることしか考えられない限界異常独身男性の亡霊となっていました。
その後、舞鶴への未練が断ち切れずに予定を変更して翌日西舞鶴に行ったりもしましたが、記事の本題から逸れるのでこのくらいにしておきます。



舞鶴行きを決めた日

夏ごろから、C2機関から舞鶴イベについて小出しの告知が行われていました。
私は今まで通年以外のリアイベに参加したことが一切なく、リアイベなんもわからんという漠然とした不安のようなものもあってなかなか手出しできずにいました。
ただ舞鶴となると一点警戒すべきことがあってですね…



そうです。舞鶴は私の嫁艦のうち吹雪と敷波が建造された港です。
ここでもし公式から吹雪や敷波の供給がお出しされ、その際行くことができないとなれば、指を咥え涙を流しながらE7-5でNelsonを掘っている未来が確定するわけです。
とはいえ舞鶴で建造された艦艇は春雨や霰、夕雲型や秋月型など多数存在するわけで。
艦これに実装されている艦の中でしばふさんが担当しているのは僅か3隻ですし。

まぁ今回もスルーでいっか……

C2機関_戦略機動案内
C2機関公式「戦略機動」案内

アッハイしばふさんの公式供給ありますね舞鶴行きます。

初手オーバーキルしーちゃんアタック。艦これは先制攻撃が強いゲーム。
この告知がツイートされてからホテルを確保するまでかかった時間は29分でした。


そして。

ご用意できました
勝利宣言

後段ライブ当たった~~~~~~~ッ!!!

というわけで初リアイベの初ライブを楽しみに直前一週間を過ごすのでした。



リアイベ前日

さて待ちに待ったリアイベは明日。ゆったり荷造りでも……


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なにこいつ???
戦果的な意味でこれをやらずに月末を迎えるわけにもいかないので、全力で攻略を進めつつX(旧Twitter)で舞鶴先行勢から流れてくる情報を流し見……


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早すぎた致命打

ア゜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(突然の死)

舞鶴に行く前に頃されるとは思わなんだ。
あまりにかわいい敷波ちゃんと吹雪ちゃんの供給。心臓がきゅぅ~~~って締め付けられて胸がどきどきする感覚があった、ということだけは成仏した今でもはっきり覚えています。とはいえ、明日には私も舞鶴にいるわけで。つまりこれらを現地に行って見られるわけで。なんというか希望に満ち溢れた死ってこんな感じか~って。あ。心臓が痛い。。。

あっEOは無事に終わりました。ついでに任務戦果+1440も撃ってやりました。
夜行バスが出る45分ほど前のことでした。



一年ぶりの舞鶴上陸

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#MAIZURU

来たぜ、舞鶴!

朝の9時。絶好の晴天。嘘ごめん暑すぎ勘弁して。
東舞鶴駅に隣接する京都交通のチケットカウンターで敷波ちゃんが待ち合わせしてるとか、赤れんがパークに吹雪ちゃんがいるだとか、既に様々な情報が流れてきてはいたのですが、遊覧船を予約していたので一旦それらの供給物をスルーしてチケットを購入し、海の近くでだらだらとしていました。


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ちっちゃくて可愛いね♡


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星灯りさんの描く脚の塗り、いいよね………

私がまだ純粋無垢な小学生だった頃、性欲という概念を覚えるより早く知ってしまったのが脚やひざの良さでした。そんなわけで、星灯りさんの描かれる生脚を見ると、人生において性欲よりも長いお付き合いである脚フェチが刺激されて理性が蒸発… しました。



海軍ゆかりの港めぐり遊覧船(公式コラボ)

10時30分。公式コラボ【海軍ゆかりの港めぐり遊覧船】に乗船しました。


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護衛艦せんだい

非コラボ時の通常の遊覧船は東舞鶴港を反時計回りにぐるりと一周する航路をとるようで、右側の座席がオススメとのこと。しかし艦これコラボのこの遊覧船はまず時計回りに進み、その後同じルートを戻ってくる航路を取ります。左右どちらの座席に座っても艦船を間近で見学できる粋な計らいで非常に満足する35分間でした。

護衛艦せんだいのすぐ傍で川内パネルが倒れていたアレはこの便での出来事でした。
船内は「あッ川内倒れてるやん!」と一同仰天でしたが、復路にそこを通ったときには既に立て直されていました。後で北吸桟橋から見た感じ間一髪のところで耐えていたようです。これの助からなかったパターンが冬月パネル



オフィシャルスタンプラリー

さてスタンプラリーのお時間です。全部で8箇所。E7-5装甲破砕より少ない。

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じゃ、いっきまーす! しゅっつげーき!

北吸桟橋

最初に西側を攻めることにしました。まずは北吸桟橋へ。


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ッス~~~………………

アッ………………………………

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記事執筆してる今ですら写真見返して心臓が止まっていました。

しばふさんのイラストって骨格をとらえていると私は思うんですよね。
褒め言葉だ、というのを前置きしておきますが、しばふさんが割とどうしようもない寄りの紳士の方でいらっしゃるのはご存じのことと思います。んで、やはりと言ってはなんですが少女の骨格をよく観察している、それが絵に現れているんですよ。しばふ駆逐艦娘に特有の華奢ながらも発達しかけている骨盤。丁寧に、しかしときに乱暴に扱ってしまいたい欲求に駆られるほっそい腕。なでなでしたくなる、細すぎずむちむちでもない脚。おひざ。全てにおいて少女を体現したイラストが私は大好きです。

さて、敷波ちゃんの話に戻りますか。
敷波ちゃんは「い、一応だね、用意はしたんだけど。どうせいらないじゃん、多分。」って口では言いつつも実は司令官に手渡すバレンタインのチョコを何度も試作しているような、少女という言葉が似合いすぎる女の子なんです。そんな敷波ちゃんが舞鶴デートに着ていく洋服を選ぶのにどれだけの時間を要したかなんて想像に難くないですよね。恥ずかしながら私がオシャレに疎すぎるので、どうしてこの洋服を選んだのか言語化できるようになるのはしばらく先になりそうですが。

このカメラは敷波ちゃんが自分で選んだのでしょうか。それとも磯波ちゃんと一緒にお店に行って選んでもらったんでしょうか。あとは磯波ちゃんのおさがりの可能性もありますね。それはそうと敷波ちゃんの方から「司令官、一緒に写真撮ろ」って言いだせるでしょうか。私としては敷波ちゃんを幸せにしてあげたいし一緒に記念写真撮りたいのですが、なかなかツーショットを切り出せない敷波ちゃんを見ていたい思いもあります。


東郷邸~海軍記念館~第4術科学校

舞鶴地方総監部では、9月30日~10月1日に時間を延長した一般公開が行われていました。
北吸桟橋もその一つで、残りは東郷邸・海軍記念館・第4術科学校の3箇所でした。 せっかく舞鶴に来たんだから観光も楽しまなきゃ勿体ない… ということで、それら3か所を見学して回ることにしました。


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東郷邸。他の方の顔が映ってない写真がほとんどなかった

大満足。スタンプラリーをしていることを忘れてしまうほどでした。
この一般公開を見学しようとしたときにスタンプラリーのルートからほぼ逸脱しないような作りになっていたのもとても良かったです。

余談ですが東郷邸から戻ってくる提督みんなCond28くらいに見えました。


北吸浄水場

北吸浄水場。舞鶴鎮守府の開庁に向けて飲料水を確保するために造られた配水池です。
浄水場までは片道300メートルほどのやや急な坂道となっており、「チャリ勢殺し」なんて言われてましたね。標高差は40メートル程度のようですが、案外脚にきます。


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海防艦は高い所が好き

………アッ

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ツイートした記憶はないけど全面的に同意ではある

稲木ちゃんちょっとやばいかも……

身長は確か130~140cmくらいだったかな。ちっちゃくて可愛いね♡
正直、海防艦娘で刺さる娘は今までにもいましたが(例えば昭南ちゃんは嫁の一人ですし)まぁ一部だと思ってました。というのも海防艦娘はちっちゃすぎるというイメージが強く、ろりこんでない私からしてみると幼すぎると思っていたんですよ。
そしたら何ですかこれは。一番刺さる身長じゃないですかこれ。私はろりこんではないので身長130~150cmくらいが性癖なのですがそのど真ん中をぶち抜かれてしまいました。

稲木ちゃんの右手は誰と手ぇ繋いでるんでしょうね。提督かな。それとも鵜来ちゃんかな。私は同級生シチュを主食とするいきものなのでショタ提督と手繋ぎしてたら興奮するけど、やっぱり一番かわいいのは鵜来ちゃんとだよね。舞鶴mode鵜来ちゃん待ってます。
また星灯りさんの脚の塗りについて書いてしまうのですが、フレイちゃんの脚がえっちさに振っていたのに対して稲木ちゃんは元気っぽさが強調されているようでとてもいいですね。脚に目覚めた当時小学4年生の私に見せてあげたい。


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2023年引っ越したい空間ランキングで十指に入る脚

ここで15時になったので最終戦果更新のお時間です。
というわけで目の前の空いていたベンチに腰掛けて艦これを起動し、戦果を確認しました。まぁこれ稲木ちゃんの前に長時間滞在するための口実なんですけど。

20230930_15時戦果

ボーダー+410で耐えを確信。昨日戦果砲までやれてよかった~~。
正直戦果更新の確認と遠征の出し直しくらいしか時間稼ぎの手段を思いつかなかったので、惜しいですが稲木ちゃんの前からは立ち去ることに。


(2023/10/31 追記)

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フリッツXに乗って舞鶴に参上!!!


北吸駅跡~北吸トンネル~しおじプラザ

北吸浄水場の時点で提督の疲労度は32くらい。高低差がなんだ全然余裕やろとか舐め腐って浄水場からの坂を下りた瞬間オレンジ疲労が襲ってきました。
とはいえ雨雲が近づいていたので先を急ぎました。記事も巻きでいきます。


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かわよ……

北吸駅跡~北吸トンネル~しおじプラザは去年行ったときから何度も歩いた道だったので、サクサクとスタンプラリーをこなしていました。
ただでさえ運動不足なのに浄水場の下り坂で調子に乗りすぎて脚は割と痛かったです。


そして完走へ——

というわけで16時40分ごろに赤れんがパークに戻ってきました。
スタンプラリー完走です。


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(理性の崩れ落ちる音)

んんっ………………………


吹雪ちゃん見てると心臓がどきどきしてくるんですけどこれが恋ですか?
前方彼氏面とでも言わんばかりにガチ恋距離からたくさん写真撮っちゃいました。

あとしばふさんは洋服のチョイスがあまりにも解釈一致すぎるんですよ。
吹雪ちゃんはこういうお出掛けのときロークルーソックス選んじゃうんだよね~~わかる。あと敷波ちゃんと比べてちょっと子供っぽい雰囲気あるのもいいですね。

吹雪ちゃんが持ってるこのカメラ、これ使い切りカメラ(レンズ付きフィルム)ですよね。いいよねこれ。チェキは若い女性の間で最近流行が再燃しているみたいな話を聞きますが、こういう使い切りカメラは今どき珍しいような気がします。
こういったカメラって撮れる枚数が限られてて、撮り直しがきかなくて、全部撮りきるまで写真を見られないじゃないですか。いいよねそういうの。私は「写ルンです」に代表される使い切りカメラを愛用していた世代ではないので割と雰囲気でこれ書いてるのは内緒。


——とある休日。吹雪ちゃんが同い年の司令官と舞鶴デートするってなって持ってきたのがこの使い切りカメラなんですよ。吹雪ちゃんは敷波ちゃんと違って「司令官司令官!記念にここで写真撮りましょ!」って言いだせる子だと私は思うんですよ。そうして色々な場所でツーショットを撮るわけです。でも司令官も吹雪ちゃんも自撮りするのは慣れてないから、撮るのに失敗したりもして。二人の思い出が紡がれるのと対応するように使い切りカメラの残り枚数はどんどん減っていって。日が沈んで、赤れんがをバックに最後の一枚を撮って。そして笑顔を浮かべて吹雪ちゃんは言うんです。


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「司令官とこんな素敵な一日を過ごせて… 吹雪、感激ですっ!」

あーやばい舞鶴のこと思い出しながら感想記事書いてるだけなのに感極まって涙出てきた。俺吹雪のこと好きかもしれん。えっちしよう。



艦娘音頭大会(1日目)

奇祭。なんですかこれは(リアイベ初参加)
スタンプラリーで脚が赤疲労になっていたので後方彼氏面で参戦することにしました。


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これがすべてです

まず行われたのは海上自衛隊舞鶴音楽隊による演奏。曲目は「咖喱なる行進曲」「二水戦の航跡」「飛龍の反撃」「吹雪」「特型駆逐艦」そして行進曲「軍艦」。

でですね… ツイートとも被るのですが、聴いているうちに自然と涙が。

まず曲目について。「特型駆逐艦」は言うなれば私の嫁艦たちのテーマそのものなんです。その前の「吹雪」もそう。初めて参加したリアイベ。嫁艦たちの生まれた港で、嫁艦たちのテーマを聴くことができた。それも舞鶴音楽隊の生の演奏で。果たしてこんな幸せなことがあっていいのでしょうか。
と嫁艦の曲アピールをしてますが実際のところ「飛龍の反撃」から泣いてました

それから会場の雰囲気。艦これって基本的にプレイしてるときは一人じゃないですか。まぁ他提督と競う戦果というものはありますし、X(旧Twitter)やDiscordなどのコミュニティが活発であることはご存じのことかと思いますが、それでもプレイ中は一人です。
そうしてプレイしているときに聴いている曲。それに思いを馳せている人がこれだけいて、あの場ではその思いを共有できた。音楽を通して繋がっている。いいなと思いました。


続いて奇祭たる所以である艦娘音頭。恥ずかしながら私は振付けをほぼ知らなかったので、最初は後方手拍子面してました。

なんだこの奇祭めっちゃ楽しいやん!!!

後半は後ろの方で見よう見真似してましたが意外と見よう見真似で踊れちゃうもんですね。二日間で7回ぐらい踊ったのでもう曲が流れただけで6~7割は踊れるようになりました。

そうして1日目が終わりました。



物販列とフード列と

10月1日。ライブが行われる日です。

スタンプラリー報酬ファイルの追加は由良と山汐丸だったようで。いや~助かりましたね。ここでもし敷波とか追加されてたら予定が狂ってた。安心して物販に並びました。

んで~~。1日目の物販待機列は6~7時間もざらな地獄との噂でしたが、2日目は販売開始が予定より早まったこと、購入がスムーズだったこと、前段ライブが迫っていたことが重なりかなり速く購入することができました。
一つだけ残念だったのは、探照灯が売り切れてしまったこと。リアイベ初参加ということで探照灯を持っていなかったので購入したかったのですが叶いませんでした。ただ、心優しいフォロワーさんが一本お貸ししてくださって、ライブと艦娘音頭大会では探照灯を思う存分振ることができました。次のリアイベでは絶対買うわよ。

思ったより早く買えたとはいえ立ちっぱなしで疲れたので昼食をば。
んで~、そこで一点気になったのは食べ物より先にシールが尽きる店が多かったことです。シールが尽きると多くの提督はシールが残っているブースに集中するので(それはそう)、食べ物の在庫がまだありそうなのにほぼ並ばれていないブースもありました。
これは私個人のお気持ちになってしまうのですが、店側に「シールはもうないんだよねぇ。ごめんねぇ。」って言わせる場面は発生してほしくなかったなと。予想を超える人出だったのかもしれませんが、それでもシールは余るくらいの数潤沢に用意しておいてほしかった、というのが正直な感想です。
私は行列に並ぶのが大嫌いなので、そして「フード>シール」というスタンスだったので、シールの残っていないブースに並んで昼食を購入しました。待ち時間はわずか30秒でした。また、シールがないというだけの理由で値下げ価格で提供してくださいました。



1MYB Special Live in MAIZURU【後段作戦公演】

さて待ちに待ったライブの時間がやってきました。

ライブ会場である舞鶴航空基地へは特設専用バスでの入場となります。
バスへの乗り込みなんか、さながらクソデカ修学旅行といった様相を呈していました。

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いざ、ライブ後段作戦ッ!!


~ 2時間後 ~

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さて、この間に何があったかという話をしましょう。
要点を大きく絞って2点だけ。記事が長くなってきたので巻きでいくわよ。


ルンガ沖夜戦

一曲目。「ルンガ沖夜戦」。初手から涙を溢していました。
この曲は2021春イベの前段ボス戦で使われたBGMです。ドラムカンカカエテシズメッ! シズメッ!


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鉄壁のネ改。騒音のルンガ重巡姫。選ばれたのは警戒陣。

何を隠そう、私が一つ目の甲種勲章を獲得したイベントの曲なんです。当時の話をすると、私はイベント海域を「最後発勢」的に攻略していたので、最終海域を攻略しているときには資源も時間も残っていませんでした。
イベント最終日の午前4時半。課金で燃料を補充しながら辿り着いた二十数度目のボス戦。残耐久833のボスを敷波が攻撃し割合ダメージで残耐久760まで削り、長波が4択スナイプで762ダメージを叩き出して撃破——。

…と個人的に思い出深いイベントなのです。


話が逸れてしまいました。ライブに話を戻しましょう。開幕、一曲目を「ルンガ沖夜戦」でぶち上げられた途端に当時のイベントの記憶がぶわっと蘇り、音響の迫力も相まって自然と涙が溢れてしまったのです。そりゃもう赤色に光る探照灯を振る手は全力でした。

んで~まぁ改めて思いましたね。やっぱりゲーム音楽というのはゲーム体験が付随してこそ真に輝くものなのだな、と。「ルンガ沖夜戦」を始め、艦これの楽曲の数々がゲーム本編をプレイしていなくとも素晴らしい曲であることは間違いありません。しかし、ゲーム体験が合わさることによって、「思い出の記憶媒体」にまで昇華するのだなと感じました。

二曲目の「竹の輝き」では言うまでもなくしんどい思い出が蘇ってきましたが。


フリーダムすみぺ


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亡霊

舞鶴ライブの特別ゲストは上坂すみれさん(以下、すみぺ)でした
前段作戦公演に参加された方からその情報だけは流れてきており、会場である格納庫の横で待機しつつそのときには理性が危うかったのを覚えています。「理性が危うい」とか書くと何故かヘンな意味だと取られかねないので念押ししますが、これは「吹雪ちゃんのボイスがもうすぐ生で聴けるかもしれないという期待感で感情が昂っている」という意味です。


吹雪改二衣装着用壇上姿超絶非常可愛我悶絶~~~~~!!! いや初めてすみぺのお姿を拝見したわけですけれども、マジで可愛いな。いや。マジで。吹雪改二コスを着てることを贔屓補正として差し引いてもやっぱり可愛いお方でいらっしゃるなと。なお贔屓補正込みの感想としてはバチクソ刺さったに尽きます。まだ刺さった矢が抜けてない。


各キャラの声を即興で当てる形での自己紹介。まず感動したのがこれ。吹雪・白雪・初雪・深雪・叢雲・白雲・磯波・浦波・冬月・稲木・蒼龍・飛龍の12隻を担当している訳ですが、それらの声を順々にあてながら自己紹介するという場面がありました。

声優さんって本当に凄いな… と感じました。正規空母の中で一番好きなのが二航戦なのと、あと稲木ちゃんを最近膝に受けたばかりなので、あの自己紹介は相当印象に残っています。あれ思い出すだけであと10年は生きられる。


フリーダムすみぺ第一弾こと演習ごっこ。タニベさん(時雨改三)とすみぺ(吹雪改二)で演習するやつ。そこで聴けたんですよ。「そんなぁっ!ダメですぅ!」って中破ボイスを。いや~~~生きててよかったマジで。無事に死んだけど。

吹雪ちゃんはふとしたボイスが少女のそれで。本当にえっちなんです。特に被弾系ボイス。読者諸兄は今すぐ吹雪単艦にしてゴトシープでゲーム開始後操作せずに放置してみてくれ。小破中破ボイス3点セットがタダで聴けるから。頼む。


Tweet_2023-09

んでライブの終盤、吹雪ボイスで言うんです。「司令官のことも… 大好きですっ♡」って。言葉を選ばずに述べますが、イきました。絶頂に達する理性、魂の躍動、感情の昂り——。それら全てが叫び声となって出ていきました。

ゲーム内では、吹雪ちゃんが「大好きです」って言い切るセリフは確かなかったはずです。ケッコン時のボイスでは言いかけますが、それでも踏みとどまるんです(一応ネタバレ的な要素なので詳細は伏せますが)。だって一応上司と部下の関係だから。
きっと。きっと吹雪ちゃんは、艦隊運営を終えた夜のひと時には大好きって言ってくれる。でも少なくともゲーム本編ではそれを聞くことはできません。そんな一言を、それも生で、すぐそこにいるすみぺから直接。感無量というほかありません。



艦娘音頭大会(2日目)

さて、締めの艦娘音頭大会。フリーダムすみぺ第二弾と舞鶴市長改二。
この頃には、艦娘音頭を「完全に理解して」いたのでそりゃもう全力で踊りました。

最後は吹雪ちゃんによる一本締めで。


すみぺ「よ~~っ! ふぶ~」
提督「きっ!!」

いや~~リアイベやめらんねぇ~~~~~!!

20231001-01
白雲… えっちしよう……


その他もろもろ

感想文のつもりがまさかの一万字に迫っているのでそろそろまとめに移るわよ。
これも要点を絞って2点だけ。巻きで。


現地でのフォロワーさん、その他提督さんとの交流

現地でご挨拶させていただいたフォロワーさん、それ以外にもお話しできた提督の皆さん、本当にありがとうございました。


Tweet_2023-10
意味わからん

グッズや手土産など交換できるものをほとんど持っていない私に、譲渡という形でシールやアクスタなどをお譲りくださったり、会場の内外でさまざまなお話をさせていただいたりと本当に楽しい時間を過ごすことができました。
リアルで「捕まらないようにしてくださいね」って言われたのも初めてです


普段の舞鶴の街、そして通年コラボに行きたい

リアイベはめちゃくちゃ楽しかったのですが、やはり舞鶴の街を楽しみきれてなかったのは悔いとしてあります。
まぁ、夜行バスで行って帰ってきての丸二日では時間的制約が厳しすぎて正直どうしようもなかった感はあります。どうしても、ずっと営業している非コラボの店やそんなにすぐには変わらないであろう町並みなどと僅か二日しか開催されないイベントブースを比べられたら後者を優先してしまわざるを得ないので。少なくとも私は。

それから、通年コラボも始まっているらしいですね。非コラボ店についてはすぐ上で述べた通りですが、私はコラボ店すらも全く行けませんでした(人出が多すぎて行列などで時間を有効に使えなくなるのを警戒して行かなかったというのもありますが)。
通年コラボなら、突発イベントと比べれば人の——特に提督の出は緩和されると思うので、改めて楽しみに行きたいと思います。あと艦娘の実在性って意味では正直通年コラボで街に溶け込んでいる姿の方が捗りそうですしね。

要するに、舞鶴また行くぞ~~!ってことです!


初めてのリアイベ、嫁艦の生まれ故郷で楽しめてよかった!
最高の二日間でした!






何かお気づきの点などありましたら、X(旧Twitter)まで。
何か思い出したらまた加筆します。
拙い感想文でしたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。


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記事へのご意見やご要望はTwitterおよびマシュマロで受け付けています。



2023年5月中旬~8月上旬に行った対潜命中検証のまとめです。
調べるにあたって思考していたことを残しておくために記事を書きました。



【目次】
おことわり
背景
検証1 1-6-Eマス 対潜命中調査(電探なし)
 検証1 ~内容~
 検証1 ~結果~
 検証1 ~考察~
  発煙数と命中率の関係について
  補正位置と補正量について
  検証1における考察のまとめ
検証2 1-6-Eマス 対潜命中調査(電探あり)
 検証2 ~内容~
 検証2 ~結果~
 検証2 ~比較と考察~
  Fletcher改 mod.2 の比較
  吹雪改二・綾波改二・敷波改二の比較
  夕張改二特 の検討
  検証2における比較検討のまとめ
検証3 1-6-Eマス 対潜命中調査(電探あり・追試)
 検証3 ~内容~
 検証3 ~結果~
 検証3 ~比較と考察~
  可能性1: 煙幕係数自体が変わっているパターン
  可能性2: 電探係数によって命中率が変動するパターン
  検証3における係数逆算と考察のまとめ
検証1~3の全データによる補正係数逆算
いかがでしたか?





kancolle_20230806-210948976
1-6-Eマスにて展開された煙幕(検証中の様子)



おことわり

本検証は、一般的なブラウザを用いて目視で行いました。
そのため、ダメージ値を用いてクリティカルの判別を行うなどしています。
また、サンプルも各100出撃と確率検証にしては少なく、決して高精度とは言えませんが、自分の納得できるデータが取れれば満足というスタンスで調べていました(免罪符)ので、その点ご理解いただけると嬉しいです。
また、本記事の情報は2023/08/06までに行った検証に基づきます。

なお、煙幕の仕様の大事な部分は、既にぜかましねっとさんの記事が公開されているので、そちらを読んでいただくのが良いと思います。

本記事は、自身の行った検証を整理し、検証と考察の過程を読める形で残しておくために、検証中に考えていたこととその結果をまとめ直したものです。
以降だらだらと続きますが、お付き合いいただける方はどうぞよろしくお願いします。



背景

煙幕システムが実装されたのは2023春イベの最中でした。
同イベントでは、原子力潜水艦こと伊201&伊203にヤケクソのような特効が掛かっており、攻撃力はもちろん、命中面でも雷撃が必中になるほどの壊れっぷりでした。

kancolle_20230418-010149981
E6-4甲(クリア後)での伊203の後魚潜電カットイン。ボス装甲は303。

当時は煙幕の仕様が謎に包まれており、「砲撃も雷撃もマジで当たらね~」というレベルの認識だったように思います。しかし特効潜水艦の雷撃に限ってはそれなりに煙幕を貫通して命中打が確認されており、まさしく違法雷撃といった様相でした。

イベントが終わったので、煙幕検証に手を付けることにしました。
電探が命中率に影響するだろう、ということは煙幕実装時の運営告知から読み取れたので、とりあえず電探なしで命中項を大きく変化させてみようと思いました。
電探を積まずに命中項を大きく変化させる方法には以下のようなものがあります。

  • 装備命中や改修値の高い装備をたくさん積む
  • 弾着補正・空母カットイン補正・徹甲弾補正を活かす
  • キラ状態の艦娘を使う
  • 雷撃戦において、雷撃攻撃力を上げる([0.2 * 雷撃攻撃力] だけ上昇)
  • 対潜戦において、小型ソナーを搭載する(2 * 小型ソナー対潜値 だけ上昇)

当時は攻撃フェーズごとに補正が違うらしいということが明らかになっていなかったので、とりあえず一番安く調べられそうな対潜戦でデータを取ることにしました。



検証1 1-6-Eマス 対潜命中調査(電探なし)

まずは、煙幕による補正がどこにどれだけかかっていそうか調べました。
とりあえず、①命中項、②回避項、③命中率に対する加算や乗算、一定値への置換あたりを可能性として考え、得られた結果を尤もらしく説明できる補正の中で一番シンプルなものを採用しようという方針(この方針は今も変わっていません)でした。


検証1 ~内容~

下のような編成を用意して、海域1-6のEマスで100回戦闘を行いました。
戦闘データの採取は2023/05/13~2023/05/21にかけて行いました。

攻略編成_20230513-173659707

出撃先に海域1-6-Eマスを選定した理由は次の通りです。

  • 敵艦が低回避の2種類(カ級・カ級elite)のみで、データ整理が楽
  • 敵陣形パターンが1種類(梯形陣)のみで、データ整理が楽
  • 敵艦が3~5隻なので、先制対潜をそれなりに耐えて砲撃戦のデータも取らせてくれる
  • ルート固定が可能

こちらの艦娘の通常時の命中項(単横陣vs梯形陣)は、

  • 昭南改: 109
  • Fletcher改 mod.2: 110
  • 吹雪改二: 137
  • 綾波改二: 157
  • 敷波改二: 177
  • Ташкент改: 219

であり、
また、海域1-6-Eマスの回避項は、

  • 潜水カ級: 3
  • 潜水カ級elite: 13

なので、理論命中率は全ての敵艦に対して97%(命中率キャップ)となります。


検証1 ~結果~

検証結果は以下の通りとなりました。(報告ツイートスプレッドシート

検証1 結果
  • 戦闘回数: 100
  • 累計攻撃回数: 981
  • 累計命中回数: 346
  • 艦娘命中項加重平均: 157.4057
  • 敵艦回避項加重平均: 5.4261

艦別・発煙数別データは画像およびスプレッドシートをご覧ください。


検証1 ~考察~

この結果から、①発煙数と命中率の関係、②補正位置と補正量について考察しました。


発煙数と命中率の関係について

各項で十分なサンプル数を確保するため一旦攻撃艦の如何を無視し全てひとまとめにして、発煙数別の命中率をまとめると右のようになりました。

検証1 発煙数-命中率まとめ

この表と散布図から、

  • カ級とカ級eliteだとカ級に対しての方がよく当たっていそう
  • 発煙数によって命中率はそこまで変わらなそう(95%CIが被っている)

ということがいえそうです。
サンプル数が少ないため誤差範囲が広く、発煙数によって命中率に全く差が生じていないと断言するには不十分ではあります。
ただ、差はそこまで大きくなさそうだぞ、ということで、以後の考察は「発煙数が命中率に与える影響はない」と仮定して続けることにします。


補正位置と補正量について

次に、補正位置と補正量について考えました。

各艦娘ごとのサンプル数のばらつきを無視して、命中項をx軸に、実測命中率をy軸にとり、敵艦ごとにグラフを作成すると、以下のようになりました。

検証1 命中項-命中率まとめ

また、各敵艦と全体とで回帰直線の式はそれぞれ以下の通りとなりました。

  • 潜水カ級: y=0.002291x+0.004382 (相関係数 0.929)
  • 潜水カ級elite: y=0.003010x-0.174119 (相関係数 0.963)
  • 全体: y=0.002481x-0.041962 (相関係数 0.953)

命中項と実測命中率の間にはきわめて高い相関関係があることがわかります。

ここで、煙幕補正の位置を命中項への乗算及び加算のみであるとすると、
全体での回帰直線の傾きが0.002481なので、乗算部分は約0.25であると考えられます。
※ x軸の単位は整数、y軸の単位は%なので、補正値は傾きの100倍になります。

ところで、敵艦回避項加重平均は5.4261でしたが、切り捨てとキャップ処理を考えないとき、命中項0における仮想命中率は、
   0 - 5.4261 + 1 = -4.4261%
となりますが、これは全体の回帰直線のy切片 -0.041962 に対応づけられます。

以上より、煙幕補正を 命中項 * 0.25 程度と仮定することによって、命中項への加算補正や回避項・命中項への乗算・加算・置換処理がないと考えても実測値を説明できます。


検証1における考察のまとめ

検証1での考察をまとめると、以下のようになります。

  • 発煙数が命中率に与える影響は小さい。
  • 煙幕による補正は命中項への約0.25倍の乗算によって説明できる。

ちょうどこの検証のデータの採取をしていたころに、tataさんとThealliaさんの検証により、砲撃戦における煙幕補正は命中項への乗算で概ね説明できる(係数は電探ありで0.35程度、電探なしは命中下限で逆算値0.12以下)ことがわかってきていました。
砲撃と対潜で補正が違うなんて思わなかったので仕様の複雑さに困惑した記憶があります。現実における煙幕というものを考えれば、確かに水上と水面下とでは性質が異なっていても何ら不自然ではないのですが。

…ということもあり、以降の検証では、命中項への乗算をベースに考えています。



検証2 1-6-Eマス 対潜命中調査(電探あり)

次に、電探を積んでどれだけ命中率が変わるのか調べることにしました。


検証2 ~内容~

下のような編成を用意して、海域1-6のEマスで100回戦闘を行いました。
戦闘データの採取は2023/06/06~2023/06/16にかけて行いました。

攻略編成_20230606-145231703

こちらの艦娘の通常時の命中項(単横陣vs梯形陣)は、

  • 昭南改: 109
  • Fletcher改 mod.2: 110
  • 吹雪改二: 143
  • 綾波改二: 143
  • 敷波改二: 143
  • 夕張改二特: 215

であり、それぞれ電探を0~2個積んで命中率の差を見ようとしました。
特に、吹雪・綾波・敷波については、命中項を揃え、電探なしとありの差(吹雪と綾波)、電探の個数が及ぼす影響(綾波と敷波)の両方を考察できるようにしました。
これは余談なのですが、練度と運をほぼ同じくらいに揃えて育成した嫁を用意することで、命中項を揃えた検証が容易になるというライフハックがあります。かわいいですね。


検証2 ~結果~

検証結果は以下の通りとなりました。(報告ツイートスプレッドシート

検証2 結果
  • 戦闘回数: 100
  • 累計攻撃回数: 1021
  • 累計命中回数: 331
  • 艦娘命中項加重平均: 147.2184
  • 敵艦回避項加重平均: 5.0176

艦別・発煙数別データは画像およびスプレッドシートをご覧ください。


検証2 ~比較と考察~

命中項を揃えた各艦および夕張改二特について、結果を比較してみました。


Fletcher改 mod.2 の比較

Fletcherは検証1と検証2の両方で使っており、それぞれの装備は画像の通りです。

攻略編成_20230616-195532313

命中項はどちらも110で、実測命中率はそれぞれ以下の通りとなりました。

  • 電探なし: 22.67%(95%CI: 16.42% ~ 28.93%) 敵回避項 5.09
  • 電探あり: 26.40%(95%CI: 20.24% ~ 32.55%) 敵回避項 4.32
検証2 命中項110

電探ありの方が3.73%高い命中率を記録しました。
しかし、統計的に有意な差があるとまでは言えませんでした。


吹雪改二・綾波改二・敷波改二 の比較

攻略編成_20230616-200639391

次に、吹雪・綾波・敷波の実測命中率はそれぞれ以下の通りとなりました。

  • 吹雪改二 / 電探0: 27.59%(95%CI: 20.95% ~ 34.23%) 敵回避項 5.30
  • 綾波改二 / 電探1: 32.47%(95%CI: 25.88% ~ 39.06%) 敵回避項 5.47
  • 敷波改二 / 電探2: 34.54%(95%CI: 27.85% ~ 41.23%) 敵回避項 4.86
検証2 命中項143

電探を増やせば増やすほど命中率は少しずつ高くなりました。
とはいえ、95%CIは被っており、検証1の考察に基づく理論命中率も31~32%となるため、これも統計的に有意であるとはいえない差になってしまいました。


夕張改二特 の検討

攻略編成_20230616-201626229

夕張は高命中項領域における電探要員として入れたので、他艦との比較はできません。
命中率は以下の通りとなりました。

  • 夕張改二特 / 電探1: 47.31%(95%CI: 40.14% ~ 54.49%) 敵回避項 4.72

検証1の考察に基づく理論命中率は50.03%です。
これも有意な命中率変化とはいえず、なんなら理論命中率より実測値が低く出ました。


検証2における比較検討のまとめ

以上、3グループに分けて比較検討をしてきましたが、「電探の搭載による命中率の上昇は統計的に有意な差があるとはいえないほどで、具体的な補正量を論じることはできないが、補正量はあまり大きくないのではないか」というのが検証2での考察になります。

もし電探による影響があったとしても、この程度ならば電探以外にスロットを割くべきで、実運用上はこれでも困らないレベルであるとは考えていました。
とはいえこれで終わるのはなんかもやっとするので、追検証を行うことにしました



検証3 1-6-Eマス 対潜命中調査(電探あり・追試)

ということで追試です。
こうなったらめいっぱい電探を積んでやることにしました。


検証3 ~内容~

下のような2編成を用意して、海域1-6のEマスで100回ずつ戦闘を行いました。
戦闘データの採取は2023/07/17~2023/08/06にかけて行いました。

検証3 編成
昭南ちゃんに穴をあけたので機銃や爆雷を出し入れできるようになりました

今回は、夕張改二特のみ装備を変え、同艦のデータのみ採取しました。
他の艦娘は煙幕展開と敗北回避のために入れていました。たまに全ミスして負けましたが。

本記事の最初でも述べた通り、手作業のぬくもりに満ちた方法でデータを取っていたので、できるだけ出撃あたりのデータ入力作業の手間を減らしたかった… というのが本音ですが、どうせ全データ統合の係数逆算をするなら他の艦についての記録も取っておけばよかったと今になって思ったり思わなかったりしています。


検証3 ~結果~

検証結果は以下の通りとなりました。(報告ツイートスプレッドシート

検証3 結果
  • 戦闘回数: 200
  • 累計攻撃回数: 388
  • 累計命中回数: 114
  • 艦娘命中項: 145
  • 敵艦回避項加重平均: 5.1134

電探なしと電探ありとで、それぞれ以下の命中率となりました。


検証3 ~比較と考察~

実測命中率は以下の通りとなりました。

  • 電探なし: 29.47%(95%CI: 22.99% ~ 35.96%) 敵回避項 5.32
  • 電探あり: 29.29%(95%CI: 22.95% ~ 35.63%) 敵回避項 4.92
検証3 命中項145

パッと見ほぼ同じですが、それを計算によって示していきます。

電探込みでの煙幕下命中項を、未知の係数を用いた以下のような仮定式で表しました。
   煙幕下命中項 = 煙幕係数 * 通常命中項 + 電探係数 * 電探命中
   煙幕下命中率 = 煙幕下命中項 - 敵艦回避項 + 1
この式は今までの仮定式をもとにしています。
煙幕係数は命中項に直接乗算される係数で、電探なしで約0.25になるアレです。
電探係数は新たに設定した係数で、電探命中との積を命中項に加算します。
命中率の式については、逆算しやすくするために切り捨てとキャップ処理を省きました。

方針として、
 ①電探を積むと煙幕係数自体が変わる(煙幕係数>0.25、電探係数=0)
 ②電探係数があるため命中率が変わる(煙幕係数=0.25、電探係数>0)
の2パターンを考え、よりシンプルに説明できる方を採用する方向性で考えました。


可能性1: 煙幕係数自体が変わっているパターン

まずは、煙幕係数が0.25でなくなっている可能性について検討します。

先ほどの仮定式において、電探係数を0とし、命中項を代入すると、
   煙幕下命中項 = 煙幕係数 * 145
   煙幕下命中率 = 煙幕係数 * 145 - 敵艦回避項 + 1
となります。

実測命中率とその95%CIを代入して煙幕係数を逆算すると、

  • 電探なし: 0.233(95%CI: 0.188 ~ 0.278)
  • 電探あり: 0.229(95%CI: 0.185 ~ 0.273)

となり、どちらも0.25に近い値になります。また0.25はどちらの95%CIにも収まります。

また、電探ありで煙幕係数を0.30などと仮定すると95%CIを逸脱することがわかります。
よって、電探の搭載によって煙幕係数が変化している可能性は低いと考えます。


可能性2: 電探係数によって命中率が変動するパターン

次に、煙幕係数は0.25とし、電探係数を逆算してみます。

このとき、仮定式は次のように表せます。
   煙幕下命中項 = 0.25 * 145 + 電探係数 * 36
   煙幕下命中率 = 0.25 * 145 + 電探係数 * 36 - 敵艦回避項 + 1
したがって、電探の有無により生じる命中率差分(電探あり命中率-電探なし命中率)は、それぞれのデータを採取したときの敵艦回避項加重平均を同じとみなすと、
   命中率差分 = 電探係数 * 36
と表せます。

実際の命中率差分を代入して電探係数を逆算すると、

  • 電探あり95%CI下限-電探なし実測命中率: -6.52% よって、電探係数=-0.181
  • 電探あり実測命中率-電探なし実測命中率: -0.18% よって、電探係数=-0.005
  • 電探あり95%CI上限-電探なし実測命中率: 6.16% よって、電探係数=0.171

となり、逆算された電探係数はほとんど0になります。
したがって、煙幕係数が変わらないとき、電探係数は0であると考えます。


検証3における係数逆算と考察のまとめ

以上の係数逆算と考察をまとめると、以下のようになります。

電探装備時の対潜攻撃命中項は 命中項 * 0.25 + 0 で説明できる。
すなわち、電探の搭載による命中率の上昇は、無いかきわめて小さい。

煙幕展開下においても、敵水上艦を捕捉するための装備である電探では対潜攻撃の命中率に寄与できないということですね。こう書くと至極当たり前のことのように感じられる



検証1~3の全データによる補正係数逆算

ここまでの検証で、発煙数と電探の有無が命中率に与える影響はどちらも無いか、あるいは非常に小さいことがわかってきました。
ということは、全データをひっくるめて補正係数を逆算しても問題ないということです。

乗算補正のみで説明できそうだとわかっているので、仮定式は
   煙幕下命中項 = 煙幕係数 * 艦娘命中項加重平均
   煙幕下命中率 = 煙幕下命中項 - 敵艦回避項加重平均 + 1
とします。

全データを統合すると以下の通りとなりました。(報告ツイートスプレッドシート

全データによる逆算
  • 戦闘回数: 400
  • 累計攻撃回数: 2390
  • 累計命中回数: 791
  • 艦娘命中項加重平均: 151.0397
  • 敵艦回避項加重平均: 5.2008

となり、実測命中率は 33.10%(95%CI: 31.21% ~ 34.98%)です。
よって、煙幕係数は、0.247(95%CI: 0.234 ~ 0.259)と逆算されます
勘に従い0.05刻みで設定されているとすると、0.25が最も近くなります。



いかがでしたか?

本記事では、煙幕展開下における味方側対潜攻撃の命中率について考察しました。
要点は次のようにまとめられます。

  • 煙幕下の味方側対潜攻撃命中項は、0.25 * 通常命中項 と表せる。
  • 発煙数が命中率に与える影響は、無いか小さい。
  • 電探の有無が命中率に与える影響は、無いか小さい。

この結論から考えると、煙幕を展開して道中の対潜戦闘を切り抜けようとするのであれば、ソナーも電探も捨てて回避をお祈りするのが基本戦術になりそうですね。
仮に煙幕によって敵の攻撃命中率を下限キャップ付近まで落とせたとしても、的を減らせず敵の攻撃がいっぱい飛んで来てしまったら避けきれないかもしれません。対潜装備を積んで敵の攻撃本数自体を減らすのか、煙幕でスロットを圧縮するのか、どちらが良いか見極める意識を持っておきたいところです。






何かお気づきの点などありましたら、Twitterまでご連絡ください。
煙幕含め環境ががらりと変わった夏のイベントも頑張っていきましょう。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


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